たのし・わかる・「ブランチ日本史」

たのしく・わかりやすい日本史のシートで解説します

古代神楽は、当時は最先端知識

私がなぜ日本古代史、特に地元の住吉神楽に当時の最先端知識である陰陽五行説が導入されていることを主張するか、そしてその問題意識の根底には何があるかというと、私の思考プロセスに根底がある。

私は親に厳しく育てられた。自己主張したが、全く親は聞かない。
そこには、親も祖父にそうされたということがあると分かった。そしてそれは、とりもなおさずピラミッド型の年功序列思考があるということである。
そして、親は歴史の教員免許を持っている。

そして唯一私も関心を教育で持てたのが歴史で、地元の神楽であった。

でも、私の本来的な個性は消せない。人間関係はフラットであるべきだという思考である。

それが、歴史観、そして神楽への洞察に反映されている。

親は、親が絶対といい、親のいうことだけ聴けばいいと言った。進路も一生の生き方も。
しかしそれでは親を、超えないことになる。

歴史が発展しないなら、それもアリだろうが、歴史は発展すると私は信じている。

そして、地域、地元に古代から定着してきた神楽でさえ、私の見立てによれば、古代の最先端知識である陰陽五行説を導入し、同時に当時の指導者たる「神」を分かりやすく記憶させ、後世に残すためのストーリーシステムを神楽として構築したと見ている。

つまり、今の学校教育では、教えないし、今の教員では見抜くことはできない視点である。

そこを主張するために、神楽を実際に二十歳から演じてきたし、理論を構築してきた。

同じ歴史というものを通したとしても、親と正反対の世界観を表現しているのが、自分だ。

親はそこには気づいていないが、どうやら自分とは違うということは勘付いているようである。